行政書士の苦労

どのような職業にも苦労する点がありますが、行政書士の苦労とは、まず最初は行政書士試験に合格しなければならないということでしょう。行政書士になるには、行政書士試験を受験する以外に弁護士や公認会計士、税理士といった資格を有する方法や行政事務を担当する公務員として通算20年以上勤務する方法もありますが、こちらも容易ではありません。行政書士試験の合格率は、平成24年度で全国平均9.19%ですから難易度の高い試験です。その試験に合格しなければならないのは苦労でしょう。

仕事上での苦労というと人間関係の苦労というのがあります。行政書士の多くは資格を取得した後、行政書士事務所などに勤務しますが、行政書士事務所は規模が小さく、数人のところが多くあります。そのため気が合う、合わないが重要になることがあります。

また業務上での苦労もあります。行政書士は法的サービスを受ける場合に必要な書類の作成など、許認可の書類作成や権利義務、事実証明の書類を代理として作成します。少しのミスによって業務に大きな支障がでてしまうことがあるため、何度もチェックするなど我慢強い作業が必要になります。

行政書士は独立開業することができる職業ですが、誰もが独立開業して成功するわけではありません。年収1千万円を超えることができる場合もある反面、顧客を確保できずに売り上げが上がらない場合もあります。独立開業した場合は顧客の確保が一番の苦労になるでしょう。